1. >
  2. >
  3. 製薬・化粧品工場

製薬・化粧品工場

製薬・化粧品工場の仕事内容

製薬・化粧品工場とは、医薬品や医薬部外品、また化粧品などを製造する工場です。
取り扱う商品は多岐に渡りますが、薬品を取り扱うことが多く、作業空間は徹底した衛生管理がされています。
また冷暖房が完備されている隔離された環境で作業するのが一般的で、作業員の多くは防護服を着用した上で座って作業を行うことが多いです。

製薬・化粧品工場の仕事内容は、多岐に渡ります。
商品開発のために研究を行う人もいますし、実際の製造や生産に携わる作業員もいます。
ただし、実際の医薬品や化粧品の製造に関しては作業スタッフが手作業で行うことはほとんどありません。

機械が作業する傍らで機械の稼働状況をモニタリングしたり、梱包、検品作業を行う作業が多いです。
特別な経験や知識、スキルがなくても務められる仕事内容が多いのですが、作業空間の衛生管理が厳重に管理されているため、作業スタッフも衛生管理のガイドラインに従える人でなければ務めることは難しいでしょう。

製薬・化粧品工場にはクリーンルームは必要?

製薬・化粧品工場の多くは、クリーンルームが導入されています。
クリーンルームには清浄度によっていくつかのクラスに分類されていますが、その中でも医薬品や化粧品などを取り扱う工場では高いレベルの清浄度を維持することが必要です。

そのため、作業中にうっかり髪の毛や皮膚、ホコリや粉塵などが製品に付着しないように厳重に管理されています。
作業のためにクリーンルームに入室する際には、顔しか皮膚が外に露出しない無塵衣という防護服を着用することが大半です。
そして入室の際には、エアシャワーを浴びて無塵衣に付着したホコリなどをスッキリ落としたうえで入室が可能となります。

クリーンルームでは、作業中および入退室の際の行動においても厳しく管理されています。
まずクリーンルーム内は徹底した除塵管理が行われていますが、それでも人が歩くことによって床面のホコリが発塵する可能性があります。
そうした発塵による衛生面での影響を考慮して、静電気防止のクリーンルーム用シューズを履く職場はたくさんあります。
また、クリーンルーム内では走ることは厳禁ですし、早歩きもNGとなっている所がたくさんあります。

取り扱う製品が医薬品、医薬部外品、また化粧品化によって、製造の際の衛生基準は若干異なるケースはあります。
しかしどちらも異物混入や品質汚染のリスクは徹底して管理しなければならず、医薬品工場と化粧品工場とでは同じレベルの衛生管理が行われているのが一般的です。
また工場内では、できるだけ作業員の動線を効率的、そして無駄な動きを抑えるため動線についても徹底した管理が行われています。