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電子部品工場

電子部品工場の仕事内容とは?

電子部品工場とは、家電や自動車の基盤、機械やパソコンなどの電子回路に使用する部品を取り扱う工場です。
例えばダイオードやIC、リレー、スイッチ、電線、抵抗器などは電子回路部品に該当し、これらを工場内で基盤に組み込むという作業を行うのが電子部品工場内での業務です。

電子部品工場の仕事内容は、具体的にどんな製品の電子回路部品なのかによって具体的な作業内容は異なります。
しかし一般的には、ベルトコンベアに乗って運ばれてくる基盤に対して作業員がドライバーやハンダなどを使い、担当している電子回路を組み込むという作業を行います。
一つ一つの作業が手作業となるのが基本で、ネジを締める作業員もいればハンダ付けを行う作業員、そしてICを取り付ける作業員もいます。
一人の作業員が複数の電子回路を一つの基盤に対して組み込むという作業現場は少なく、多くの場合流れ作業的に一人の作業員が少ない数の部品を組み込んでいきます。

電子部品工場における仕事内容は、作業員は自分が担当する部品をしっかりと責任をもって組み込むことを職務としています。
単純作業のように見えますが、実際には経験や知識、そしてスキルが必要な仕事となります。

また電子部品工場では、作業が終了した電子部品の検品を行ったり検査をするという作業もあります。
この作業を任されるのはある程度の経験や知識を持つ作業員が多く、一つ一つの電子回路部品の役割りや位置、組み込み方法などを全て理解していることが必要不可欠な資質です。

電子部品工場におけるクリーンルームの必要性

電子部品工場では作業員は一人一人が細かい手作業を行うため、自動車工場の様に立って作業をするわけではなく座って作業をするのが一般的です。
ホコリやゴミ、粉塵などが電子回路の基盤にうっかり付着しないように、作業においては手袋や帽子、マスクなどの着用が義務付けられることが大半です。

工場によっては、クリーンルームの中で組み立て作業を行うこともあります。
取り扱う電子基板の種類によって、どのぐらい除塵しなければいけないかという基準は異なります。
クリーンルームならミクロ単位でゴミや塵、ホコリを徹底的に除去できるため、組み立ての際に電子基板に不純物が付着することを高い確率で予防できます。

クリーンルームで作業をする場合、作業員はクリーンルームの基準に対応した作業服や手袋、帽子、マスク、靴などが必要です。
これらの作業着は一定の基準を満たさなければいけないため、工場から制服として支給されます。
ほぼ全身を防護服で覆った上での作業となるため、検品や検査においては、電子基板に髪や皮膚、ホコリが付着することによる不良品の発生を低く抑えることができます。