1. >
  2. >
  3. クリーンルーム用粘着マットを使用するメリット&正しい使い方

クリーンルーム用粘着マットを使用するメリット&正しい使い方

クリーンルーム用粘着マットのメリット

クリーンルーム用の粘着マットを使うと、さまざまなメリットがあります。
メリットの1つ目は、「部屋の中に微粒子や埃を入れずに済む」ということです。

クリーンルーム内は清潔に保つ必要があり、微粒子を極力持ち込まないことが非常に大切です。
粘着マットを使用せずにそのまま入室してしまうと、場合によっては服に付いたものを部屋の中に持ち込んでしまう可能性があります。

粘着マットを使うことで、微粒子やゴミを除去することができます。
最近は花粉の量も超えていますが、マットによってこれも除去することができるため、高い清浄度を保つことができます。

もう一つのメリットとして、「掃除をする手間が省ける」ということも挙げられます。
クリーンルーム内も時間が経つと汚れてくるため、ときどき清掃をする必要があります。
部屋の中に持ち込まれる微粒子や埃が多いほど掃除の回数も増えますが、マットを使うことにより部屋へ入り込む微粒子が少なくなるため、掃除の回数を抑えることができます。
これにより人件費やその他コストの削減になり、より効率よく業務を行うことができます。

クリーンルーム用粘着マットの正しい使い方

クリーンルーム用の粘着マットは単に設置すれば良いというわけではなく、正しい使い方があります。
おすすめとしてはクリーンシューズに履き替え、その後すぐに粘着マットに乗るのではなく、まずは清掃された廊下を歩くようにしましょう。

ずっと粘着マットの上を歩いてクリーンルーム入室しようとすると、マットが大量に必要になる場合があります。
するとコストが大幅に増えてしまうため、経済的ではありません。
本当に必要な部分だけにマットを設置して、他の部分は綺麗に廊下を清掃することで、きちんと微粒子や埃を取り除いて、かつコストを節約しながら高い清浄度を保つことができます。

また粘着マットを設置するときには、必ず設置する床を綺麗にしてから置くようにしましょう。
何か残っている状態のまま粘着マットを設置してしまうと、粒子がクリーンルーム内へ侵入してしまう可能性があります。
マットの周辺も綺麗にしておくことで、こうしたトラブルを避けることができます。

粘着マットの選び方

粘着マットを選ぶときには、まずは色を考えるようにしましょう。
ブルーやホワイトなどマットには色があるため、床の色を変えることをおすすめします。
床と同色のマットを設置してしまうと、担当者がどこから清浄度に注意するべきか分からなくなってしまいます。

次に、「粘着強度の強さ」も選ぶ必要があります。
セミクリーンエリアと呼ばれる汚れが多いエリアでは、粘着強度の強いマットを選ぶと良いでしょう。
反対にあまり汚れがないハイクリーンなエリアでは、粘着強度が弱いマットでも十分です。

このように色と強度に気をつけて粘着マットを選ぶことで、より自社に最適なクリーンルームを作ることができます。
粘着マットは一見すると、あまり存在感のないパーツに思えるかもしれません。
しかしきちんと考えて選定することで、製品にも品質の差が生じできます。
しっかりと選びましょう。