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マスク生産工場

マスク生産工場の仕事内容とは?

マスクにはいろいろな種類が素材がありますが、マスク生産工場においては作業員一人一人がマスクを製造するというケースは少ないものです。
特に不織布を使った使い捨てマスクを生産する工場だと、実際にマスクを製造する工程は機械が実際の作業を行います。
原料からマスク本体が仕上がるまで作業員が実際に作業を行う必要はないものの、機械の稼働状況をモニタリングしながら管理を行うのは工場で働く作業員の仕事となります。

マスクの種類によっては、完成したマスクに対してゴム紐を取り付ける作業を手作業で行うことがあります。
この場合、ホコリや塵、髪の毛や手の油などがマスクに付着しないようクリーンルームの様に衛生管理が行われている空間で作業を行うのが一般的です。

マスク生産工場では、商品として完成したマスクの検品作業を行ったり、パッケージに梱包する作業も行います。
梱包作業はクリーンルームが必要なレベルの衛生環境が必要というわけではありませんが、梱包の際にゴミなど不衛生なものが混入しないように工場の衛生管理については厳しく管理されている工場が多いです。

マスク生産工場にクリーンルームは必要?

マスクの製造においては、粉塵やホコリを寄せ付けないクリーンな作業空間が必要です。
そのためクリーンルームを設置し、その中で作業を行うのが一般的です。

2020年初めにはコロナウィルスの影響で、世界的なマスク不足が起こりました。
この時、日本国内では通常はマスクの生産を行わない企業が名乗りを上げて臨時的にマスク生産を行いました。

その多くはマスクとは関係ない半導体や電子機器を取り扱うメーカーや製造工場だったわけですが、これらの企業に共通する点はすでに社内にクリーンルームを持っていたという点です。
このことからも、マスク生産工場にクリーンルームが必要ということが分かります。

マスク生産に必要な原料は外部から仕入

マスク生産工場では、原料となる繊維やゴムなども工場内ですべて製造しているというわけではありません。
例えば不織布を使ったマスクなら、原料にはマスク製造の基準を満たす不織布に加え、耳ひも部分に使うゴムなどが必要です。
これらの原料はマスク生産工場で繊維の状態から製造するわけではなく、外部から仕入てきます。

コロナウィルスによる臨時的なマスク生産においても、クリーンルームを持つ企業は別の企業から原料を調達してマスク生産を行いました。
半導体の部品を取り扱うメーカーなどでは、クリーンルームで働く作業員たちの防護服の繊維がそのまま不織布マスクの布地として使えるケースがありました。
この場合、マスク生産における布地はすでに社内で確保できるため、仕入れルートを確保する必要はなく素早いマスク生産が可能でした。