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物流業界で用いられているクリーンルーム

物流業界にもクリーンルームは必要

物流業界は、ただ商品や製品を物流するだけではなく、物流する商品や製品をニーズに合わせて保管管理することも大きな役割の一つです。
物流業界が取り扱う製品の中には、医薬品や化粧品をはじめ、食品なども多くあります。
これらは製造過程においてクリーンルームという特殊な衛生環境で作られているだけでなく、温度や湿度の面でも厳しく管理されたものも多くあります。
そうした製品を適切に取り扱って管理保管しながら物流することが物流業界に求められており、そうした理由で物流業界にもクリーンルームは必要不可欠なのです。

そのため、物流業界には、クリーンルームを設置した物流倉庫を持つ業者が数多くあります。
物流業者の中には、医薬品や化粧品などの梱包作業を外注として受注し、梱包業務から商品発送までの一連の作業を担当している所もあります。
物流業界におけるクリーンルームには、多種多様な使用用途があるのです。

どの業界にでも言えることですが、クリーンルームを適切に維持管理するためには、日常的な清掃作業では十分ではないため定期的なクリーニング作業も行わなければいけません。
また、日常的にパーティクルの測定作業も必要でしょう。

クリーンルームのルール

物流業界に限らずすべての業界において、どのレベルで衛生さを維持しなければいけないかというルールが設定されています。
物流業界の場合には、入室時の衣服や装飾品に気を遣うだけでなく、入室方法も設定することによって外部からホコリや塵などの異物をクリーンルーム内へ持ち込まない対策ができます。
また、入退室のタイミングで害虫が入ってくるリスクを考え、外気をそのまま持ち込まない対策も必要とされています。
それだけではなく、クリーンルーム内では基本的にホコリや汚れ、異物などは発生させないように最大限の配慮が必要ですし、ルーム内の空気を循環清浄させることによって、万が一発生した異物を速やかに排除するための工夫が求められます。

クリーンルーム内での作業においては、空調を徹底管理することは大前提です。
エアコンは365日24時間稼働させ、室温と湿度を常に一定の状態を維持しなければいけません。
温度と湿度の設定においては、クリーンルームの規模及びどんな製品を保管管理するかによって異なります。

特に医薬品や食品は温度と湿度の管理がとても難しく、クリーンルームの仕様にも特別なものが求められますし、温度と湿度は日常的にデータを取りながら管理を行います。
また作業に当たっては、発塵しやすい備品などは速やかに室外へ運び出したり、ルーム内ではできるだけ無駄な動きをしないよう心がけることも重要なポイントと言えるでしょう。