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自動車部品工場

自動車部品工場の仕事内容

自動車部品工場では、どの部品を製造するのかによって仕事内容や作業環境は異なります。
例えば、大きな部品を組み立てたり機械の作業をモニタリングするような工場においては、作業員は安全靴を履いて立った状態での作業をするのが一般的です。

しかし自動車部品工場でも、電子回路や基盤を取り扱うような部品工場なら作業員は細かい手作業が必要となりますし、一定基準以上の衛生環境が必要不可欠です。
そのため、クリーンルームなど隔離された空間の中で、防護服に身を包んで座って作業をする事になります。

自動車部品工場では、ベルトコンベアに乗って流れてくる自動車や基盤に対して作業員は部品を取り付ける作業を行います。
一人の作業員が一つの作業を分担することが多く、単純作業にすることによって不良品が発生するリスクを最小限に抑えることにつながります。

作業内容は幅広く、溶接やプレスを行う作業もあれば、ドライバーでネジを締めたりハンダ付けの作業をする人もいます。
どの部品やパーツが欠けても自動車には不備が出てしまうため、一人一人の作業はとても重要な役割を担っていると言えるでしょう。

自動車部品工場では、完成した部品の検品作業も行います。
検品や検査の作業においては不良品がどのぐらいの割合で発生しているかを調べますが、肉眼による目視だけではなく、顕微鏡を使ったり実際に電気を通して稼働するか検査を行うなど、取扱う部品によって検品の方法は多種多様です。

自動車部品工場にクリーンルームは必要?

自動車部品工場の中には、取扱う部品の種類によってはクリーンルームが必要になることがあります。
それは自動車の基盤や電子回路など、ホコリやゴミ、粉塵が付着すると製品の品質や機能に大きなトラブルが生じる可能性がある部品です。

こうした電子系の基盤を取り扱う自動車部品工場では、作業はクリーンルームの中で行うのが一般的です。
作業員がクリーンルームに入る際には、防護服に安全靴、耳や首をすっぽり覆う帽子、マスク、そして手袋などを着用した上でエアシャワーを浴びて入室します。

クリーンルームには、どのぐらいのレベルで粉塵を許可するかによって、いくつかの清浄度クラスに分類されています。
複数ある規格の中でもよく使われているのはアメリカ連邦規格で、1立方フィート当たりに0.5μm以上の大きさの粒子がどのぐらい含まれているかによって、クラス1、クラス10、クラス1000のように6クラスに分類されています。

自動車部品工場においては、クラス1,000~100,000が必要です。
これは、1立方フィート当たりの粒子の数が1,000~10万個以下であることが条件となっています。
具体的には、病院の手術室と同レベルの環境、またインフルエンザや花粉症の対策を行う際に有効であることが認められるレベルと同程度の環境となります。