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エコクリーンルーム

クリーンルームの維持にはコストがかかる

食品や精密機器などの製造には、クリーンルームの導入が欠かせませんが、クリーンルームには導入のための初期費用だけでなく、運用のためのコストも定常的にかかります。
空調機器は24時間常に回しておく必要がありますので、電気代が一定額かかるという面は、企業にとって負担となることもあります。
クリーンルームは、実際の作業をしていないときでも、空調を回していないと、どんどん汚染物質が溜まってきてしまうため、常に稼働していることが求められますので、この面でのコスト削減をするのは事実上難しいものがあります。

そのため、最初から運用コストが低いクリーンルームのシステムを導入することがとても重要なのです。
この点、エコクリーンルームは効率的な空調システムを備えていて、運用コストを下げられるというメリットを持っています。

従来のクリーンルームのシステムは、いくつもの空調機を同時に回しますが、気流が不安定になり塵の舞い上がりなども多くなるため、換気回数が多くなるという弱点を抱えていました。
しかし、このエコクリーンルームでは、空調機を統一して、風の流れを一定方向にすることによって無駄な換気回数を減らし、エコな運用ができるように工夫されているのです。

省スペースで工事も楽というメリットもある

従来のクリーンルームのシステムでは、天井裏にダクトを設置して、別に機械室を設ける必要がありました。
しかし、このエコクリーンルームではせり出した形で、室内にライン式ダクトを設置できますし、統一ユニットを採用することで機械室を設置しなくても済みますので、かなりの省スペースとなります。
また、それに伴って、導入時の工事がとても楽で短期間で済みますし、メンテナンスもしやすいというメリットが生まれています。

クリーンルームの効率を保つためには、常にしっかりとしたメンテナンスをする必要がありますが、その作業もスムーズに行えますので、生産活動の妨げとなる要素を減らすことにもつながります。
室内の広さを確保しやすいというメリットも生まれますので、作業がよりしやすくなって、生産効率も上がるという利点もあります。

一個のフィルターを交換するだけで済むようになる

エコクリーンルームでは、一つの空調機につき一個のHEPAフィルターを着けるという方式ではなく、統合されたシステムを持っていますので、フィルターの数を大幅に減らせるという利点があります。
定期的な交換をする際にも、フィルターの数を減らせますので、とてもエコでコストを削減できるのがうれしいところです。
このように、エコクリーンルームは効率の良いシステムを採用し、運用コストを低くできるという大きなメリットを持っていますので、新たにクリーンルームを導入することを考えている企業は、積極的に選択肢に含めて考慮することができるでしょう。