クリーンシューズを履く目的とは?
クリーンルームの中では、衣類や靴から発塵したものがルーム内の汚染原因となってしまうことが少なくありません。
クリーンウェアを着用するのは汚染防止のためですが、ウェアだけでなくクリーンシューズも必要不可欠です。
靴は特に外部からのゴミをクリーンルーム内に持ち込みやすいですし、靴だけでなく靴下や足の皮膚なども異物を持ち込む媒体となってしまいます。
クリーンシューズを着用することによって、そうした異物の持ち込みを抑えられるのです。
クリーンシューズは、発塵を予防する目的で着用するとともに、空間を浮遊している異物や床に落ちている異物を包みこみ拡散させないという目的があります。
シューズにもいろいろなスタイルやタイプがあるため、クリーンルームの仕様や目的などに応じて適切なものを選ぶことが大切です。
クリーンシューズの運用方法
クリーンシューズにはいくつかのタイプがあり、下履きタイプ、上履きタイプ、ブーツタイプなどに分類できます。
どこまで厳密なクリーン状態が必要かに応じて、適したタイプを選ぶと良いでしょう。
また、クリーンルームの中でクリーンシューズを着用する場合には、明確なルールを設定しておくことも大切な運用方法です。
具体的にどのような順序で着用するのか、クリーンウェアの裾はシューズの中に入れるのか、それとも出すのかなど、どのように着用するかによって発塵が多くなることもあれば少なくなることもあります。
クリーンシューズは、クリーンルームの中でのみ着用しなければいけません。
しかし着替えをする更衣室でクリーンシューズと普段着用しているシューズが接触するような環境にあったのでは、クリーンシューズそのものが汚染されてしまいます。
そのため、クリーンシューズの保管場所を設定することも重要なポイントと言えるでしょう。
クリーンルーム内で着用するウェアやシューズは、一定期間は洗濯しながらリピート着用できます。
しかし、洗濯方法にも注意が必要です。
クリーンシューズの洗濯に関しては、誰がどのぐらいの頻度でどのように洗濯するのかというルールも定め、ルールに沿った運用を行いたいものです。
またシューズは、一定期間で交換することが理想的です。
交換時期に関しても、どのぐらいで交換するのかを言う線引きを決め、きちんと担当者を決めて管理する必要があります。
クリーンシューズの運用方法で大切なことは、作業性を確保できているかをチェックするという点も忘れてはいけません。
基本的にはクリーンルーム専用のシューズでも、作業するスタッフの足のサイズに合わせた適したものが必要ですし、衛生上の観点から個人がしっかり管理することが望まれます。