有機溶剤作業主任者

有機溶剤作業主任者とは

クリーンルームのような閉鎖空間の中で有機溶剤を使用することは危険が伴います。
正しい知識を持って有機溶剤を扱わないと、最悪の場合死に至る可能性もあるでしょう。
そのような危険な状況に陥らないためには、専門的な知識を持って現場で指揮監督をする人が必要となります。

有機溶剤作業主任者は有機溶剤を扱う現場において指揮をしたり、管理をする責任者として仕事をすることができます。
そこで働く作業者たちが有機溶剤によって汚染されないように方法を決定したり、排気や換気設備の点検整備をしたり、安全指導や監視なども行います。
これらはとても重要な仕事であり、有機溶剤作業主任者の責任はとても大きなものとなります。

対象となる有機溶剤には第一種と第二種、そして第三種があります。

第一種には、クロロホルムや四塩化炭素、トリクロルエチレン、二硫化炭素などが含まれています。
第二種には、アセトンやイソプロピルアルコール、イソペンチルアルコールなどがあります。
そして第三種としてはガソリンや石油エーテル、テレビン油などがあります。

これらについて、専門的な知識を持っていて、どのような行為をすれば危険であるのかをきちんと理解しているのが有機溶剤作業主任者なのです。

有機溶剤作業主任者になるには

それでは、有機溶剤作業主任者になるための方法を解説しましょう。
基本的には技能講習を修了すれば、資格取得者として認められるようになります。
受講資格には制限がないため、誰でも自由に参加することができます。

内容は全部で13時間であり、二日間通して行われます。
健康障害やその予防措置のための知識を学んだり、作業環境を改善するための方法や保護具についての知識、関係法令といったものを勉強します。
そして、最後には1時間の修了試験を受けることになります。

受講すれば誰でも取得できるわけではなく、最後に行われる修了試験に合格する必要があります。
修了試験で合格点を取ることができたならば、有機溶剤作業主任者になれます。
毎月1回程度の頻度で技能講習が開催されるため、取得したい方はすぐに準備を始めましょう。

受講料は12,000円程度必要であり、テキスト代も別途支払う必要があります。
受講地は全国各地にあるため、実施先に問い合わせをして確認しましょう。

有機溶剤作業主任者について解説しているページがあるため紹介します。
>>有機溶剤作業主任者の概要
クリーンルームを導入しようとしている事業者にとってはとても大事な情報となります。

実技はなく、学校講習だけのため簡単に取得できる資格です。
有機溶剤を扱う職場であれば、どこでも重宝される資格となるため、ぜひとも取得しておくべきでしょう。
また、事業者にとってはこの資格を取得している人間を雇ったり、作業者に対して資格を習得させることはとても大切なことです。