静電気対策は重要
クリーンな空間をつくるために気をつけなければいけないことの一つが静電気です。
静電気が発生すると、ゴミやホコリが吸着してくるため、クリーンルームの環境を乱してしまう原因となります。
また、静電気が原因となってデバイスや電子機器を破壊したり、誤動作が起きてしまうこともあります。
きちんと静電気対策をしておくことによって、上記のようなトラブルを未然に防ぐことができます。
静電気は簡単に発生するものであり、特にクリーンルーム内では注意しなければいけません。
特に静電気が発生しやすいのはプラスチック製品です。
プラスチック製品に静電気が帯びてしまうと、ゴミやホコリが吸着しやすくなってしまいます。
きちんとクリーン化を実行するたけではなく、静電気対策をすることによって、製品に異物が吸着することを防げます。
すべてのゴミやホコリの吸着が静電気のせいであるわけではありません。
ただし、静電気対策をきちんと行うことによって、ホコリによる不良は半減し、トラブルが起きる可能性はかなり小さくなります。
逆にクリーンルームを使用していたとしても、静電気対策をまったく行わないと、ゴミやホコリだらけの状態となってしまうことが多いです。
一度、製品や部品などにゴミやホコリが付着してしまうと、それを取り除くことは非常に困難となります。
静電気による付着が起きやすい条件としては、近くに高電圧の装置が置いてあったり、湿度が低かったり、風が当たる環境の場合などです。
クリーンルーム化をして、静電気対策を行うことによって、安心して製造過程を進めることができます。
静電気対策グッズとは
静電気による被害を防ぐために役に立つのが静電気対策グッズです。
たとえば、イオン発生器という装置があります。
この装置を使うとイオンを発生させることができ、これとエアシャワーのようなクリーンルーム用品を併用することによって、静電気を除去することが可能です。
イオン発生器からはプラスとマイナスのイオンが発生して、これによって静電気を中和させて除去できるのです。
クリーンルームでの除電用として利用価値の高いグッズとなります。
他には帯電防止シートというものが発売されています。
間仕切りや保管棚を覆うなど色々な用途に使うことができて、静電気が発生しにくくなるため、安心して使えるグッズです。
暗室用のものや、紫外線をカットする機能を持ったシートなども売られています。
他にもさまざまな静電気対策グッズが登場しているため、それぞれの用途や部屋の大きさなどに合わせて活用しましょう。
クリーンルームを導入する時には静電気対策を疎かにしてしまうことが多いのですが、クリーン化と同じぐらい重要です。
忘れずに静電気への対策を行いましょう。