インダストリアルクリーンルームとは
クリーンルームは大きく2つに分類することができるのですが、その一つがインダストリアルクリーンルームです。
これは工業製品を製造する際に用いられるクリーンルームのことです。
工業製品はとても繊細なものであり、微粒子がちょっと入り込んでしまうだけでも故障の原因となってしまうものが多いです。
高性能エアフィルターを用いることによって、室内の空気をキレイにすることができます。
常に一定の洗浄度を確保することができるため、多くのメーカーの工場で用いられています。
製造工程のさまざまな場面でクリーンルームが活躍するため、メーカーにとってはなくてはならないものとなっています。
半導体や液晶、電子部品機器といったものの製造工程で利用されることが多いです。
他にも、印刷やプリント基板、レンズ、精密機器といったものの製造にも使用されています。
宇宙開発でも利用されており、幅広い分野でインダストリアルクリーンルームは活躍しています。
製品の品質を高めるだけではなく、生産性を向上させるためにも必要不可欠です。
空気中に存在している微粒子や塵埃だけではなく、温度や湿度、気流、圧力まで制御することが可能です。
高レベルの清浄度を実現することが可能であり、さまざまな用途に対応できます。
製造分野によって必要とされるクリーンルームのクラスは異なります。
それぞれの事業者は、用途に合ったクラスを実現できるクリーンルームを導入します。
バイオロジカルクリーンルーム
食品加工やバイオテクノロジー、医療分野などで用いられるのがバイオロジカルクリーンルームです。
こちらは空気洗浄度だけではなく、微生物や菌などを洗浄することも求められます。
空気中に存在している菌や床に落下して堆積してしまう菌の数をコントロールすることが必要となります。
医薬品や食品の製造現場においては汚染防止のための対策をしなければいけません。
万が一、汚染してしまうと、多くの人の健康に被害を与えてしまうことになります。
そうなると、消費者が危険な状態となるだけではなく、メーカーの信用が完全になくなってしまうことにもつながります。
バイオロジカルクリーンルーム内であれば、汚染防止に効果的であり、安全で安心の製造を実現できます。
また、医療分野やバイオテクノロジーの研究においても利用されます。
食品や製薬から、手術室や遺伝子工学、研究施設など幅広い場所と用途に使われているのです。
インダストリアルクリーンルームもバイトロジカルクリーンルームも原理はほとんど変わりません。
注意点としては、きちんとルールを守り、室内ではマナーを守った行動をすることが重要です。
そうすることによって、クリーンルームを有効に活用して作業を進められます。