クリーンルーム内でのルールやマナー

クリーンルームでの注意点

ゴミやほこりの付着クリーンルームの中は確かに清浄な環境が整っているのですが、だからといってそこに出入りする人間は何も注意しなくてもいいというわけではありません。
ゴミやホコリという観点から考えれば、人間というのはクリーンルームにとっては最も嫌うべき存在なのです。
何故ならば、人間の体には無数のゴミやホコリが付着しているからです。

どんなにクリーンルームの中をキレイな環境に保ったとしても、そこに入る人が原因となってゴミやホコリが発生してしまっては意味がありません。
したがって、クリーンルームではルールやマナーを守って行動を取ることが大切となります。
どんなに便利なものであっても、それを扱う人間がルールを守って使わなければ、その効果が薄まってしまうのです。

たとえば、作業員の着ている衣類には繊維クズが付着しており、これは人間が動くことによって簡単に脱落してしまいます。
繊維クズは軽量であり、空気中に漂いやすく、しかも静電気を帯びやすいためさらにゴミやホコリを集めやすくなります。
また、人の皮膚片も簡単に脱落するため、これがクリーンルーム内のどこかに付着してしまうと、処理が大変です。

化粧品や喫煙などによる影響もあり、さまざまな点に注意しなければいけません。
装置やプロセスに由来するゴミやホコリもあります。

クリーンルーム内でのルールやマナー

まず、クリーンルームの中に入る時には通常無塵衣を着用します。
無塵衣とはホコリが出ない素材によってつくられていて、さらにホコリが透過しないように特殊縫製されています。
したがって、無塵衣はそれ自身からホコリが出ることがなく、内部からの透過もないため、クリーンルームでの活動には必要不可欠のものです。

ただし、無塵衣を着用すればまったく問題がないわけではありません。
たとえば、無塵衣が経時劣化したり、作業中に生地が傷むことによって、発塵してしまうことがあります。
そのため、無塵衣を適切に管理しておかなければいけません。

化粧品の使用は厳禁であり、涙やくしゃみ、せきなどによる飛翔にも気をつけるべきです。
無塵衣を着用する時にはできるだけ隙間ができないように注意しましょう。
また、無塵衣は絶対に床に触れさせないようにして、ホコリが付着しないようにしましょう。

クリーンルーム内でのルールはそれが設置されている場所で独自に決められていることが多いです。
基本的には、ホコリやゴミを発生させないようにするためのルールが定められています。
クリーンルーム内では余計な行動を取らず、作業に集中することが大切です。

外部から物を不用意に持ち込むのは絶対にやめましょう。
また、無塵衣を着用せずに入室するのは禁止であり、どんなに面倒でも入室する時には必ず無塵衣を着なければなりません。