クリーンルームの定義

クリーンルームの定義について

ISOクリーンルームの定義はJIS規格によって制定されています。
また、ISO規格によってもクリーンルームの定義が規定されており、それらを踏まえた上で定義の説明をしましょう。
まず、クリーンルームの定義を解説する前にコンタミネーションコントロールについてです。

コンタミネーションコントロールとは日本語に訳すと清浄度管理のことです。
限られた空間の中で要求される清浄度を維持するために清浄度管理が行われて、その結果、クリーンルームという空間をつくりだすことができます。
清浄度とは汚れがなく清らかな状態の程度を表すものであり、クリーンルームのキレイさを表現するために用いられる用語です。

コンタミネーションコントロールが行われると、その空間内の浮遊微粒子や浮遊微生物の量が抑制されます。
あらかじめ決めておいた清浄度レベル以下の状態に微粒子や微生物を限定して、それによってキレイな空間をつくりだすのです。
また、その空間の中に供給される水や材料、薬品などについても一定の清浄度を保つための管理を行います。

必要があれば、温度や圧力、湿度などの条件についても管理を行い、総合的にその空間を要求された清浄度にします。
これらの結果得られたクリーンルームではさまざまな作業が行われます。
クリーンルームにも色々な種類があり、用途によって名称も異なります。

クリーンルームと清浄度

クリーンルームについて理解するためには清浄度についての正しい知識を持っている必要があります。
清浄度は一定の体積の空間の中において、ある基準以上の大きさの塵埃の数量によって示されます。
つまり、クリーンルームというのは本来は塵埃の量が限定されている空間のことなのです。

そして、塵埃の量が限定されている場合、微生物の量も同時に限定されるということが分かっているため、浮遊微生物の除去のためにもクリーンルームは用いられます。
清浄度についてはさまざまな規格が存在しているため、定義はそれぞれ異なります。
清浄度は普段の生活の中で意識することはなく、特別な測定器を用いないと正確な数値を測ることはできません。

洗浄度は物や人がたくさん存在する場所ではとても高くなってしまうため、クリーンルームはとても重要な役割を果たすのです。
特に工場や手術室といった場所は人や物の出入りが激しく、きちんと管理をしておかないと微生物や微粒子がそこら中に散らばってしまうことになります。
クリーンルームのあるおかげで、空気中に有害な物質や微生物の存在しない空間をつくりだすことができて、さまざまな分野で役に立っています。

より詳しいクリーンルームの定義についてはこちらを参考にしましょう。
>>クリーンルームとは何か?
このサイトでは、「クリーンルームの4つの原則」などが分かりやすく解説されています。

定義をしっかりと理解できれば、どうしてクリーンルームが色々な場所で重宝されているのかが分かるでしょう。
クリーンルームのおかげで安全な製品を製造できたり、安全に手術をすることが可能となっているのです。