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クリーンルーム用掃除機

クリーンルームを清潔に

クリーンルームはそれ自体が外部からの汚れなどを受け付けにくいように出来ています。
とはいえ、完全にシャットアウトすることができるわけではないので、ずっとそのまま使い続けていると汚れが溜まってくることは間違い有りません。
そのため、クリーンルーム内を清潔に保つためには掃除を行うことも重要になります。
そんなクリーンルーム内の掃除には、クリーンルーム用の専用掃除機が利用されることが多いでしょう。

では、通常の掃除機とクリーンルーム用の掃除機ではどのような違いがあるのでしょうか。
まず最初のポイントとなるのが「埃の舞い上げ」です。
通常の掃除機の場合、どうしても空気の流れの影響からフィルター越しに空気が噴出するようになっています。
ここで掃除をした埃が舞い上がってしまうと、結局上手く汚れを取り除く事ができず、掃除機として意味がないことになります。

そのためクリーンルーム用の掃除機は低速排気になるように設計が行われています。
排気のスピードが早ければ早いほど舞い上がりやすくなるので、このスピードを抑えることによって舞い上がりにくくしているわけです。

次にポイントとなるのが「フィルター」です。
排気を清浄にして循環させるためのパーツであり、クリーンルーム用掃除機の中でも特に重要なパーツだといえるでしょう。
クリーンルームでは0.1マイクロメートルというのような小さな粉塵さえも残さないことが重要になります。
そのため、当然フィルターの目はそれよりも細かい物を利用しなければなりません。

ウィルスクリーンルーム用のフィルターとしてはナのチタンやアレルオフなどの素材が使われている場合が多いでしょう。
中には除菌効果や消臭効果を持っているフィルターを搭載しているものもあります。
ただし、一部のウイルスやガス分子などのより細かい分子についてはフィルターでも捉えることが出来ません。
これらの掃除については掃除機では難しいものと考えた方がよいでしょう。

ごみ処理も

掃除機を使い終わったら、最後にごみ処理を行うことになります。
クリーンルームの掃除においてはゴミパックにも工夫が行われている場合が多いでしょう。
よく見られるのが高密度な紙パックを使っているもので、捨てる際に直接触れなくて良いようにできているものです。
静電気をなどを使うことによって外部にゴミが漏れないようにパックを設計していることが多く、クリーンルーム内でごみ処理をする場合でも問題なく活用することができるようになっています。

クリーンルームを利用するのであれば、メンテナンスを考えた道具を用意することも重要です。
幾つかのメーカーから販売されているので、適したものを選ぶようにしなければなりません。