予算はどのくらい？
クリーンルームの設置を行う場合、その性能はもちろんのこと、同時に価格についても十分注意をしなければなりません。
業者として利用することになる以上、あまりに高いクリーンルームを導入してしまえばその分の赤字を補填することが出来ない、あるいは時間がかかりすぎる可能性があるためです。
では、クリーンルームの設置にはどのくらいの費用が掛かるものなのでしょうか。
クリーンルームの設置費用は、そのクリーンルームがどの程度の性能を持っているものなのかによって変わります。
最も高額になりやすいクリーンルームは、精密な温度管理や湿度管理が必要な「精密空調型クリーンルーム」です。
こういったクリーンルームというのは部屋自体の設計や抜本的な設備の準備などが必要になるため、必然的に高額になってしまいます。
さらに恒温恒湿を保つためには、常に電力を供給し続けなければならないため、ランニングコストも高くなります。
クリーンルームの業者によっては省エネ化を目指して設計しているものもありますが、こういったものはランニングコストの代わりに導入コストが高めに設定されている場合が多いため、その点は両天秤です。
次に高額になりやすいのが、湿度管理は必要ないものの温度管理が必要である場合です。
この場合については一般的なクリーンルームか、あるいは空調付の簡易クリーンルームを利用することになるでしょう。
簡易クリーンルームでも問題がない、という場所であればかかる費用をある程度抑えることができます。
ただ、簡易クリーンルームでは不十分である場合にはやはり高額な設備投資が必要となる点には注意しなければなりません。
温度も湿度も管理が必要ないのであれば、空調を用いるものとは違った簡易クリーンルームの設置を考えることが出来ます。
パネル式のものやビニール式のものなどがあり、通常よりも安い価格で設置をすることかができるでしょう。
中には爆発に対応する耐久度を持っているものなどもあります。
そして、最も安く設置することができるのは簡易クリーンルームで、スピーディな設置が目的の場合にも活用することができます。
大体の相場
それでは、実際にクリーンルームを設置する場合、大凡どのくらいの相場で考えておくと良いのでしょうか。
小規模な簡易クリーンルームの導入を考えているのであれば、大凡15万円から25万円程あれば導入できるものも存在しています。
企業の予算としてはかなり抑えることができて、便利に利用することができるでしょう。
ちなみに、完全なクリーンルームの設置をしたい、という場合には、1000万円や2000万円というような高額な設備投資が必要になる場合もあります。
行っている業務の内容と照らしあわせて考える必要があります。